松尾画報

辺境のカンガルーの近況

直球支援要請型

帰り道、阪急・大阪梅田駅にて。
私に声をかける東南アジア系外国人の青年。

あぁ、コロナ前は結構あったやつだ、これ。
何かしらの支援を求める外国人の声かけ。

途上国募金型、紛争支援型、児童困窮型など様々。
主旨と要点は、大体カードに簡潔にまとめられてるやつ。

今回の青年のカードには「お菓子を買ってください」と。
「生活、チョット厳しいです」とこちらはカタコト日本語で。

難病の○○ちゃんの手術費用を〜とかでなく、君自身を支援か。
なるほど、直球支援要請型と名付けよう、このケースは。

テヅクリのお菓子で〜みたいなこと言ってたんだけど、
金曜夜の喧騒にかき消されて、声もすごく小さくて、聞き取れない。

わかったわかった、ひとつもらうよ。
お菓子見せてよ、そのトートバッグに入ってるんでしょ?

「アリガトございます、お兄さん、ひとつ500円です」
500円ね、どれどれ…じゃ、このゴディバ詰め合わせもらうよ。

…ゴディバ。ゴディバだな、この包装紙。どう見ても。
…本物だよな、これ。偽物なんて作る方が手間だろうし。

コストかけ過ぎじゃないかな、これ?
セットものをバラすんだろうけど、それにしても。

帰って食べてみると、味的にもたぶん本物ゴディバ。
ふたつ買っとけばお互い幸せだったかな、と少々後悔しました。

ていうか、テヅクリの話はどこいったんだろう?
あ、バラして詰め替えだからテヅクリか、そういえば。