松尾画報

辺境のカンガルーの近況

温石

最後にもうひとつだけ、同窓会の話。

別れてから数日は、なんだか落ち着かなくて。
今すぐ誰かに会いたい!と突発的に思う感じでした。
落ち着け…あれ、でもこの感じ、なんか覚えがあるな。

あぁ、卒業式あたりに感じたのに似てるな。
確実に終わりなんだけど、終わってほしくない。
戻れないんだけど、つい振り返りたくなる。

なんだか妙に心にぽっかり穴が空いたような、
ものすごく久しぶりに味わう感情でした。
こういうのもまた、いいかもな。心は乱れるけど。

そしてまた忙しい日々に身を投じることで、
そういう感情も和らいで過ごしやすくなり、
いつも通りに戻っていくわけですが。

ああいう感情ってなんなんでしょうね。
じっくり理論的に考えて解明してみたいな。
ああいう心の乱れ方、最近はそうそうないもんな。

心の傷でもあるのか、なんなのか。
ただただ、歳を重ねたっていうだけなのか。
理由はわからないけど、妙に心乱れます。

どうあれ、どう足掻いても戻らないものなので、
時々取り出して心を温める石として、
懐にしまっておこうと思います。

人生って不思議だなって思いますよね。
なにがどう不思議か全然説明できないけれども。
「一応、ここまで歩いてきたんだな」って思います。