松尾画報

辺境のカンガルーの近況

殻を破ろうと

さて、もうそろそろ終わりにしましょうか、俳優ハシモトの話。

あと2、3回だけお話ししようと思います。

 

いろんなトラブルや予定外のことに見舞われながら、

全4回の撮影は無事に終了しました。

結論から言えば、一応問題なく、ひと通りこなせました。

撮影前は本当に全部終わるのか?とも思いましたけど。

 

私的なハイライトはやっぱり初日の夜の撮影ですね。

友人が亡くなったという電話を受けて号泣するシーン。

え?号泣するの?俳優初挑戦の初日なのに?と思いましたけども。

人間、やれば意外とできるものです。泣けました。

 

2日目には、照明の残バッテリーと戦いながら、夜の川辺でラストシーン。

3日目には、声を荒げて怒鳴り、かつ3秒後には涙声で話すシーン。

4日目は、切れ目のないカット中に差し込まれる、長台詞のシーン。

なんで私はこんな目に遭わされているんだ?とも思いましたけども。

 

初日の山場を乗り越えたことで少し自信がつき、

その勢いで無理やり乗り越えていった感じです。

最終日は正直なところやや飽きもありましたが、

なんとか無事にクランクアップまでこぎつけました。

 

とはいえ…、まぁひどい出来でしょうね…。

だってやったこないもん、芝居なんて。

編集でなんとかうまくやってくれることを願っていますが、

なにせ、元が大根中の大根だからなぁ…。

 

で、最近知ったんですけど、大学中での上映かと思ってたんですが、

なんと映画館の大スクリーンで上映されるそうです。

あのさ、イツキ君、アオイ君、そういう大事なことはもっと早くにね…。

そういうとこやぞ、君ら。ほんまに。

 

複雑な気分で仕上がりを待っています。

俳優は二度とやりません。ハードルが高すぎます。

楽しかったのは楽しかったですけどね、そこは本当に。

けど、映画は撮られるより、見てる方が性に合ってるなぁ…。