松尾画報

辺境のカンガルーの近況

放浪記vol .3

話してしまいます、もう一丁。

もちろん立ち呑み屋の話です、えぇ。

あなたの人生にとって、なんの足しにもならない文章ですよ、きっと。

 

とはいえ!これはね!声を大にして言いたい!

時々ね、ものすごーく料理が美味しい立ち呑み屋さんがあるんです。

お酒は差が出にくいけど、料理は顕著に差が出ます、美味しい店は。

 

ちょっとしたことだし、大したことじゃないんですよ。

味付けがボヤけてなく、コンセプトがしっかりしてれば、

大体みんな満足するもんなんです。そういうもんです。

 

強い味で一口目のインパクトを狙ったり、

後半に食べたい出汁の効いた優しい味だったり、

安価なものでも旬の食材をうまく使って季節感があったり。

 

結局は全部、心を掴みにかかってくるわけです。

そりゃね、ある意味それしかないかもしれないバトルフィールドです。

でも、そこを毎日真面目にこなして、笑顔で迎えてくれるわけです。

 

技術的には一流の料理人ではないかもしれませんが、

一流の接客業のメンタリティなんですよね。

しかもそれを数十年続けている人なんて、もう尊敬です。

 

これは見習うべきだなぁ、私も粛々とやらないとなぁ…。

そんな気分になる日もあります。今日も人生の教訓を得ちゃったな。

毎日、勉強になることばっかですね、はっはー。

 

下らないことからでも何かしら学んで…、これ、前回も書きましたね。

ま、学んだ気になりゃ、それでもう目的達成なんですけどね。

けどやっぱ生ビールは美味しくしてほしいよな、なんて思います。立ち呑み屋でね。