松尾画報

辺境のカンガルーの近況

安請け合い

俳優デビューすることになりました、私。

唐突に何を言ってるんだと皆さんお思いでしょうが、

いやもうね、私だって本当にそう思います。

でもやらなきゃいけないんです、俳優。

 

夏のはじめくらいに、友人から連絡がきたんですよね。

大学生の知人が卒業制作で映画を撮るらしく、

それにちょい役で出ることになった、と。

で、あと2人出演者がいるから協力してくれない?と。

 

「中年4人が同窓会的に居酒屋ではしゃぐシーン」という話だったので、

おお、こりゃ楽しそうだということで、二つ返事でOK。

残り3人のキャストもよく知ってる友人ですし、

いつもみたいに酔っ払って楽しく話す感じでいいかな、と思ったんです。

 

翌日から、映像担当、衣装担当、脚本担当、の大学生から連絡が来るように。

顔写真を送っていただけませんか?身長はいくつですか?

衣装を何着か準備していただくことは可能ですか?普段はどんな服を?

落語好きの役がありますが、ハシモトさんは落語について詳しいですか?

 

ずいぶん細かく聞くもんだな、と思って返事していたんですが、

後日送られてきた台本を読んで絶句しました。

どうやら主役級の中年4人グループというのが、私たち4人のことみたいで。

あれ?居酒屋シーンのちょい役じゃなかったっけ?主役級なの?

 

台本読み込んでいくと、たしかに居酒屋で語らうシーンがあります。

なんなら、全体の65%は居酒屋で語らうシーンです。

えぇ…、なんだその居酒屋率の高さ…。

しかも、めっちゃセリフあるやん…。4人とも演技ど素人やけど…。

 

しかし、一度やると言った以上、さすがにもう引き下がれません。

これを書いている現在、まだどの役柄になるかは分かりませんが、

どうか一番難易度の低い役に当たってほしい…。セリフも少なめで…。

いや、でも、本当にいいのかな?大丈夫かな、これ?

 

なかなかに不安な日々を過ごしております。

続報はまた書きます、きっと。