松尾画報

辺境のカンガルーの近況

奢っちゃう

知り合いに数人、ゲイの方がいます。

ある意味スタンダードかもしれませんが、

なるほど、それっぽい職業の方が多いです。

 

エディター、ブランディングプロデューサー、服飾デザイナー。

私が日常的に仲良くしてる友人は建築家。

やや華やかな方向といいますか、クリエイティブな職種に多い傾向。

 

皆さん、それなりに独特の感性をお持ちです。

ファッションとか考え方とかも。

おしゃべり好きなことも多いですね。

 

私の友人は、たこ焼き屋によくいます。

私がいつも使ってる駅の近所の、夜遅くまでやってるたこ焼き屋。

馴染みの人ばっかで飲むたこ焼き屋に入り浸ってます、彼。

 

週末に特に何も予定がない日。

けど、嫁も娘ももう寝ちゃった時間。

ちょっと覗いてみますよね、たこ焼き屋。

 

「あ~ん!はっしィー!はっしーじゃないのよーぅ!」

有無を言わせず乾杯。心の底から喜んで乾杯してくれます。

なんかもう、つい女の子に奢る感じで奢っちゃいますよね、毎回。

 

彼はなんていうか、20代のときと同じ感じで迎えてくれるわけです。

純粋に飲み会とか、人と会うことを楽しむ感じ。

会うたびに学ぶことがありますね、彼からは。

 

いろんな苦労や悩みなんかもあったわけですが、

そういうのも割と明るくあけっぴろげに話してくれます。

もちろん、皆が皆そういうわけじゃないんでしょうけど。

 

なんでしょうね、うまく言えないですけど。

そういうセクシャリティの友人がいるって、

なかなか貴重でいい経験だなぁ、と思うんですよね。

 

「弁護士と医者とバーテンダーを友人に持て」

みたいな言葉もありますが(漫画でしか見たことないけど)、

マイノリティなセクシャリティの友人もおすすめですよ、なかなかにね。