松尾画報

辺境のカンガルーの近況

大学教授

とある仕事の取材で聞いた、とある大学教授のお話。
菌関係のお話です、麹とか酵母とか。

まだ論文になっていない研究途上のお話なので、
「わからない」ということが多いんです。

杜氏さんの経験上はこうで、理論上はこうなのかなと思うけど、
実際に計測するとこういう意外な結果が出る、というような。

要は、頭で考えてることや、なんとなく分かってることでも、
実は詳細で万人が納得いく説明が意外とできなかったりもする、と。

そういう細かい点を理論的に説明できるようにデータを取って、
確実な汎用性を持たせられるようにいろいろ実験している、という話でした。

ためになる話だったなぁ。と思いつつ、この文章を書きつつ。
モニターの隅に日光が当たる時間帯になってきたので、ブラインドを閉めます。

そして考えます。…なんで日光が当たると、物は劣化するんだろう?
紫外線がどうの、みたいな予想をなんとなくしますが、私には説明できない。

例えば、モニターの枠のプラスチック部分では、一体どういうことが起きて、
その表面はどうなっているのか、何が起こっているのか。

理系だったわけでもないし、説明が必要な場面も今までなかったですけど、
あまりにもきちんと説明できないことが多いんですよねぇ。

うーむ、なんだか不思議なものです。
とっても便利な時代だけど、何も知らないかもですね、私たち。