松尾画報

辺境のカンガルーの近況

サムライカット

お盆に実家に帰ったときのこと。

庭木が結構伸びていたので、私が切ることになりました。

ビャクシン的な樹です、樹高5mくらいの。

 

この1年は父親の単身赴任が多かったため、枝は伸び放題。

樹冠部はこんもりと丸くなっちゃってます。

茶色い枯葉もどっさり。さて、やりますか。

 

まずは、枝に引っかかってる枯葉を落としていきます。

高枝切りハサミで突っつくだけでも、ぽろぽろと落ちてきます。

当たると地味に痛い。仕方ないけど。

 

少し枝が見えるようになったところで、

だらっと長く伸びた枝をぱちぱち切っていきます。

ハサミで根元を握り、ひねりを加えて折り切る感じです。

 

見通しが良くなったところで、次は太い枝にノコギリ。

高枝切りハサミ付属の薄っぺらいノコギリ、なかなかの難易度。

角度や力の入れ具合に、ものすごく神経を使う必要があります。

 

当たり前ですけど、汗がすごいんです。

蒸し暑いし、ずっと上向いてるし、枝葉が落ちてくるし。

普段なかなか味わえないタイプの不快さです。

 

近所のおばちゃんと、うちの娘が応援してくれます。

バチが当たりそうな物言いですけど、できれば黙っててくんないかな…。

心を研ぎ澄ませて集中してたいんだ、こっちは。

 

二人が飽きて家に入る頃には、もう悟りの域に達していました、私。

高枝切りハサミはすでに心の通った相棒と化していましたし、

落ちてくる枝葉は、もう私に当たりません。落下軌道が読める。

 

まるで熟練の槍術家のようでした。心境だけは。

なかなかいいですね、樹の手入れって。楽しい。

そういや正月に障子紙張り替えたのも、すごく楽しかったな。

 

やっぱり整理整頓っていいですよね。

剪定後のシャワー&ビール、最高でしたもん。

新しいストレス解消法ですよ、これは。

 

そして、実家にはまだ未手入れの樹があります。

3本もあります。えらいこっちゃ。

次の帰省に備えて練習しよ。