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松尾画報(コラム)

COLUMN

でも嫌いじゃない

「心頭滅却すれば火もまた涼し」
という言葉・諺がありますが。
いや、無理だ。夏だもん。

いやね、諺に文句つけるなんて、
無粋なのは重々承知ですけども。
でもやっぱ、無理だ。夏だもん。

「日もまた涼し」じゃなくて、
「火もまた涼し」だもんな、しかも。
暑さ、ではなく、熱さ。

それなら、そもそも夏とか関係ない。
暑いよじゃなくて、熱いよだもんな。
いやでも暑いよも危ないよ。昨今は特に。

なんて、くだらないこと考えるのは、
暑さでぐったり疲れているからでしょうか。
まだまだ夏は長い、油断せずにいこう。

…気になってちょっと調べてみたら、
時世の句だそうですね、この言葉。
織田信長に焼き討ちにされた僧らしく。

なかなかに壮絶な言葉ですね。
なんというか、すごい負けん気を感じる。
あっぱれが過ぎるぜ、さすが戦国の世。

「心頭滅却すれば雪の日もわっくわくだよね」
なら、まだ共感できたかも。
戦国時代は小氷期で寒かったみたいですけど。

寒さはそれほど苦にならないんだけど、
暑さは厳しい。もちろん熱さも。
でも夏を心底嫌いになれない。不思議ですね。