松尾画報

辺境のカンガルーの近況

アニマルプラネット

娘と一緒に、ドラえもんのDVDを見ました。
「のび太とアニマルプラネット」90年公開。
懐かしいなぁ、コミックス持ってたなぁ。

動物型の宇宙人が出てくる惑星でのお話しなんですが、
環境問題的な観点を取り込んでいます。
いつも、少しの怖さを含むんですよね、ドラえもん映画って。

しかしそれより何より、数十年ぶりにこの映画を見ていて、
すごく古い小学生のときの記憶が蘇ってきました。
フラッシュバックのように、ある場面ではっと。

小学生のとき、通学路でのこと。
同級生のカメダ君の弟が独りで歩きながら、
ぶつぶつとなにかをつぶやいているんです。

何を言ってるんだろうと思って近づいてみたら、
何かセリフのようなものをつぶやいています。
聞き取れるような聞き取れないような、小さな声の独り言。

『そうか、アニマルプラネットは連星だったんだ』
というセリフが聞こえてきたとき、はっと気付きました。
「のび太とアニマルプラネット」のセリフを言ってるんだ、この子。

後ろを付いていきながら、もう少し聞いてみます。
よどみなくすらすらと、延々とセリフをつぶやくカメダ君弟。
きっと一冊丸々、完璧に覚えているんだろうな、この子。

子ども心にも思ったものです「変わった子だな…」と。
きっと「のび太とアニマルプラネット」が好きなんでしょうけど、
一冊丸々覚えるって、いやほんと、変わった子だな…。

『そうか、アニマルプラネットは連星だったんだ』
のセリフのシーンをDVDで見たときに、電撃に撃たれたように思い出しました。
小学生の時の記憶が一気にあふれかえる、稀有な体験。

おかげで、DVD後半はカメダ君弟のことばかり思い出して、
全然集中して見れませんでした。もう一回借りようかな。
でもまた、あのシーンが来たら集中できなくなっちゃうな、きっと。