松尾画報

辺境のカンガルーの近況

焼きつく

前回と関連した内容で、子どもの記憶力のお話。
かくいう私も小学生の頃あたりはそこそこ記憶力がよくて、
翌日の時間割を覚えて帰っていたんですよね。

家で明日の持ち物の準備をするとき、少し意識を集中すれば、
時間割を書いた黒板が頭の中にビジョンとして浮かんできました。
小学校4年生くらいまでは、毎日この方法で準備をしていました。

映像に加えて、サウンドも使って覚えていたような記憶があります。
「1.理科 2.国語 3.算数 4.道徳 5.体育 6.社会」
「リカコクサンドータイシャーカイッ!」って感じで。

他にも、3歳まで富雄に住んでいたんですが、
そのときの家の間取りをいまだに覚えています。
親もびっくり。ばっちり正しいんです、これが。

間取りだけじゃなく、近所の家の並び、田んぼ、畑、
兄貴が通っていた幼稚園に向かって登っていくバスの色。
そして、兄貴が自転車で田んぼに突っ込んだ瞬間のビジョン。

足の角度、ハンドルの向き、泥の形まで、はっきりと覚えていました。
覚えているというか、写真のように頭に焼きついている感じで。
いつでも自由に取り出せて、細部まで正確に思い出せた記憶。

この記憶、徐々に忘れていった過程までセットで持っています。
「昨日は1秒で思い出せたのに今日は5秒か、変だな」みたいな期間があり、
中学生あたりで、かなりおぼろげになっていったのを覚えています。

不思議ですよね、子どもの記憶力って。
数%でいいからその能力が今でも使えればいいのに…。
えーと、昨日の晩ご飯は何食べたっけな…えーと、えーと…。