松尾画報

辺境のカンガルーの近況

同志感

大阪梅田駅発、帰宅時の阪急電車で思います。
ダイヤがうまく噛み合って、電車が3線が併走するとき。
十三駅に向けて京都線、宝塚線、神戸線が並ぶ時間。

梅田ターミナルを出てすぐの電車は、
芝田付近の明るいネオンもあって、
明るい中を3線が悠々と走っていきます。

中津を越え、淀川が近づくあたりで少し暗くなって、
並走する電車に乗っている人が鮮明に見えるようになります。
8割以上がスマホ触っている皆さん。

皆さん、仕事を終えて家に帰っていくわけです。
なんだ妙に込み上げてくる同志感。
皆さん、頑張った後の姿。きっと。

京都線は中津駅ホームの側を通らないからでしょうか、
3線の中で一番速度が出る気がします。
後ろへ流れていく宝塚線、神戸線の電車。

なんだか虚しくも見えるし、あたたかくも見える。
こういう方々の積み重ねでこの国は回っているわけですし、
でも働き方のいろんな問題もたくさん提起される昨今。

しかしまあ、今年も終わります、一応。
なんだったんでしょう、2020年という一年は。
いろんな観点から、いろんなことを考えた年じゃないでしょうか。

ベストな年だったって人はきっと少ないと思いますし、
まだまだ尾を引きそうなのが本当に怖いとこですが。
まずは安堵しましょう、とりあえず一年が終わりました。

生きることの意味をしっかり考える。
大袈裟かもしれませんが、そう思う年でした。
さて、来年はどう生きようかなぁ。