松尾画報

辺境のカンガルーの近況

偽りの記憶

先日、ある会社の会長さんを撮影するときに言われました。
「いやぁ、写真は苦手でねぇ。魂抜かれるからなぁ」

あぁ、久しぶりに聞いたな、このフレーズ。
「写真を撮られると魂を抜かれる」

んなわけあるかいな、という点は置いといて。
年配の方が時々言うんですよね、このフレーズ。

要は「写真に映るのが苦手&嫌」ということ。
被写体になりたくない気持ちに理由がついた、いう感じですね。

15年くらい前までは、すごく稀ですけど、
結構本気でこのフレーズを言う人もいたような。

件の会長さんは、冗談で言ってる感じですけど。
でも昔はいました、ちょっとキレ気味に、本気で写りたがらない人。

どこの仕事で誰に言われたのか、うまく思い出せないんですけど、
確かに言われた記憶があります、私。会社員してた15年ほど昔に。

…思い出せない。けど言われたのはきっと間違いない。
初めて聞いたときに「え?何それ?」と思った記憶があるんです。

記憶の奥底を掘り返せば、なぜか浮かぶのはネイルサロン。
スタッフの撮影するときに、別のスタッフに言われたような…。

でも、そんな若い女性しかいない場所で、そんなフレーズが?
この記憶、私が勝手に作り上げたイメージなのかな。

どこまでいっても答えが出なくて、モヤるのみなんですが。
なんなんでしょうか、この記憶。あぁ、気になるなぁ…。