松尾画報

辺境のカンガルーの近況

伝える

先日、映画館に足を運んで見てまいりました。
何を?いやですねぇ、決まってるじゃないですか。
私の俳優デビュー作を、です。
久しぶりの俳優ハシモトのお話です。
最終回…かな?たぶん。

内容的にはやっぱり大学生的というか、未熟な部分が多々あります。
が、それは主にテクニカルな部分の話なので、まぁ今はいいじゃないか、と。
「何を伝えたいのか、っていうのをいかに考えるのか」
っていうところが大事なところです、こういう発表においては。
見てて考えるところがありましたね。どう評せばいいんだろうこれ、という部分。

30分の短い映画ですし、そういう感じですから、
観終わった後の感想はとにかく「戸惑い」でした。
うん、一応、食べられる形にはなってるんだけど。
美味いか不味いか、なんだか分かんねぇなぁ、これ。といった感じで。
大学生のって考えれば、十二分な味だとは思いますが。

私の演技については、それなりの評価をいただきましたが、
いやぁ、もう演者はやらなくていいなぁ…。
というのが正直なところです、本当に。
たしかに大根風ではないというか、それなりに見れたものでしたが、
それが正しい方向かどうか分からないんですよね、演技的に。

見る側としては、ユーザーフレンドリーな演技じゃないんです。
「今ここで何を伝えたいか」が一見して分からない。
大根でも、逆に芝居がかってもいいんです、最低限伝われば。
でもでもでも、根本的に表現力が足りないんです。
自分の芝居を見てて、その歯がゆさがすごいですねえ、ほんと。

新しい世界を見たなぁ、という自分自身の感覚もありますし、
もっと他の作品もやってみてよ、というお声も頂きましたが。
やっぱ映画や芝居は観てるので十分ですね、やるもんじゃない。
けど、曲がりなりにも演者の方に一度いったことで、
また新しい視点が生まれたのは歓迎すべきことです。

機会があればやってみてください、俳優業。
いやね、ほんと、勉強になりましたよね、ほんと。