松尾画報

辺境のカンガルーの近況

ただの夜

ある土曜日の夜、友人から唐突に遊びの誘いがありました。

木屋町のクラブでファンクミュージックイベントあるから、一緒に行かへん?と。

きっと奥さんが実家に帰った(悪い理由ではなく穏便な理由で)とかそんなん。

せっかく一人なんだから、夜の街に遊びに行こうかって感じでしょう。

 

私、ライブハウスは好きだけど、クラブはそれほどでもないんですよね。

ファンクも嫌いじゃないけど、オールウェイズカモーンって感じでもないんですよね。

けどまあ、その友人とは会いたかったので、ご飯だけ付き合うわ、と木屋町方面へ。

今思えば自己中なちょっとひどい話ですが、まあ細かい事で怒り合う仲でもないので。

 

クラブは22時まで開場しないそうなので、適当に時間を潰します。

知人(友人というほどでもない)が働いている素敵なカフェへ。

その日はコーヒーではなく瓶ビールを二人で飲んで、

相変わらず素敵な店だなぁ、とリラックスします。

 

壁一面、開け放したドア&窓のお店なので、野外にいる気分です。

歩行者道路沿いですし、カウンターに座って外見てるだけで楽しいんですよね。

一応共通の知人・友人が何人かいるので、3人で近況を軽く会話しながら、

ピーナッツとビールをちびちびと。

 

ひと心地ついた後に、安い焼鳥チェーン店へ。

野菜、小鉢2皿、串2本、焼酎。おっさん二人ですから、これで十分です。

適当に入った店ですけど、ビルの6階だか7階だかの窓際の席で、夜の河原町通が見渡せます。

つい、ぽけーっと見いっちゃいます。なんというか、無駄にいい景色。

 

いやぁ、いいねぇ、河原町も変わんないねぇ。

いい季節だねぇ、今年こそ皆で忘年会したいねぇ。

温泉とか行きたいねぇ、男だけのキャンプ大会もいいねぇ。

いやぁ、安いわりにけっこう美味しい焼酎だねぇ。

 

22時になり、じゃあ年内にはまた会おうぜ、と別々の方向へ。

人生に役立つ何かが足せたような気分にはなりませんでしたけど、

役に立たない無駄なものが落ちていった気分の夜でした。

いいですね、気兼ねなくライトでさらっとしてて。頭も気もつかうことなく。

 

やっぱり景色って大事。

うまいこと息抜きしながら、年末まで走り抜けようと思います。