松尾画報

辺境のカンガルーの近況

この時期の空気

2000年代半ばって、春みたいな時期だったような気がします。
なんだかダラっとした空気で、わりに平和でのんびり。
そう感じるのは、私だけでしょうか。

同じようなお笑い番組、盛り上げに重点を置いたJ-Pop。
暇つぶしのひとつにすぎなかった出たてのYouTube。
アングラな熱量が弾けまくっていたニコニコ動画。

facebookやTwitter前夜のmixi。
スマホ&タブレット前夜の、多様なガラケー。
どれも熱はあったけど、生活を侵食するほどでもない印象。

迫りくるサブプライムローンやリーマンショックの影などなく。
派遣社員がそれなりにもてはやさりたりしちゃって。
長く続いた就職氷河期の反動だったのかな。

そういう雰囲気って、今の時期にも当てはまりませんかね。
コロナ禍が終わってのんびりしてるような。
火種をいまいちきちんと見れてないような。

落ち着いた時期ほど、不安もあります。
具体性に乏しい、ざっくりした不安。
加齢かな、経験かな、ただの思い過ごしかな。

本当に毎年、同じこと思います。
あの時期って、なんかぼんやりしてるんだけど、
平和と言えば平和で、なんか春っぽかったよなぁ、と。