松尾画報

辺境のカンガルーの近況

混沌

早速ですが、宿泊施設関係の話を。

前回ちらっと書いた、宿泊施設の経営・コンサルタントをしている会社の話。

こちらもなかなかに興味深いんですよね。

 

急成長している分野には、結構ありがちなことだと思いますが、

その会社、平均年齢がものすごく若いんですよね。

しかも社員がどんどん増えて、どんどん辞めていくんです。

 

ぱっと見、旅行好きの20~30代がたくさん集まってる会社、みたいな。

関東・関西・九州と拠点が散らばっているもんですから、

スカイプやグループチャットなんかで、しょっちゅう連絡を取り合っています。

 

なんだかいつもノートPC開いてたり、電話してたり、夜は皆で飲みに行ってたり。

そしてあちこち情報が飛び交って、いき違って、もう大変です。

率直に言ってカオスです。外部の人間である私も、大いに振り回されています。

 

宿泊施設の写真撮影・印刷物制作の依頼をいただくんですが、

Aさんからの発注と同じ内容の発注が、BさんからもCさんからも来ます。

「Aさんからも、Bさんからも聞きましたよ。同じ案件ですよね?」なんてしょっちゅう。

 

AさんとCさんの話す内容が微妙に違っているので、確認を求めます。

Dさんは決定権はAさんにあるといい、Eさんは撮影にはDさんが立ち会う、といいます。

そして撮影現場に行くと「実は私がこの案件の総責任者です、はっはっは!」と言うXさんがいます。

誰やねん、君。

 

Fさんが辞めちゃったと思えば、Gさんが他社からの引き抜きで入社してきます。

おぉ、この人は頼れそうだと思ったら、現場の状況にショックを受けてすぐに退社。

40代のHさんは、カオスな皆をなんとかまとめようとしています。

 

 

 

昔、私が勤めていた広告制作会社も同じような雰囲気だったんですね。

当時は人材派遣業界が広告を出しまくってて、フリーペーパーなんかも大人気で、

その波に乗ってどんどん業務を拡大していきました。

 

展開スピードが早いのに、ルール設定や人員配置が追いつかないから、カオス化するんです。

会社としてあまり褒められた状態ではないかもしれませんが、

体験した私個人の感想としては、働いてる方はアドレナリン全開の妙な楽しさがあるんですよね。

 

懐かしいなぁ、なんだかうらやましいなぁ、なんて思って見てます。

このカオスな日々が、きっといい思い出になるんですよね、本人たちには。

私も大変ではあるんですけど、うまいことサポートしたいなぁなんて思ってます。

 

まあ、Xさんにはびっくりしましたけどね、実際のところ。

ほんと、誰やねん、君。