松尾画報

辺境のカンガルーの近況

恩返しと恩送り

昔のファッション雑誌で好きだったのが、
「〇〇円で全身コーディネート」みたいな企画。

何それ?って人が大半だと思うんですけど。
そりゃま、そうです。当たり前のリアクション。

いやね、90年代にはよくあったんですよ。
メンズノンノとか、ファインボーイズとかで。

大学生の一週間はこうして着回せ!とか。
20代社会人のオンオフの切替はこうだ!とか。

「予算内でアイテム揃えるならこう」
みたいなのが、すごく面白かったんですよね。

もちろん雑誌企画の架空の一週間なわけですけど、
妙にリアリティがあって、好きなページでした。

予算も多かったんでしょうね、雑誌全盛期の頃だし。
写真の背景、部屋、街並みもいい感じだったなぁ。

そんな夢のような暮らしをしたことがあるのか、私?
えぇ、19歳、一人暮らし始めたてはそんな気持ちでした。

クオリティはちょっとアレだったかもだけど、
必死に考えて頑張って、そして楽しんでましたよ。

今思えば、全ては親の庇護のおかげですけどね。
親に恩返しと、娘にも恩送りしよう。

足りないものや欲しいものは尽きなかったけど、
必死にカッコつけてて、楽しかったなぁ、あの頃。

春はそういうことも思い出しがち。
重ねたものを紐解くのも、たまにはいいですね。