松尾画報

辺境のカンガルーの近況

裏側

商業施設のバックヤードに入ることが、
仕事上、ちょこちょこあります。

百貨店やショッピングモールの催事の撮影とかですね。
各飲食店のクリスマスメニュー撮ったりとか、そんなん。

いわゆるスタッフオンリー入口から入り、
入館手続きをして腕章を巻けば、すっかり中の人。

スマホ見ず、イヤフォン外し、背筋伸ばし、笑み浮かべ。
お客様フロアへの入退出時には、必ず一礼。

部署にもよりますが、大体どこの施設も、
バックヤードの物置みたいな小さな部屋がオフィスです。

狭くて飾り気なんて一切ない拠点ですが、
中には妙にファミリー感があります。

でもやっぱり、お客様フロア出撃中の方がらしく見えるもの。
さすが接客業に従事する人たちだなぁ、と。

フォーマルな外とプライベートな中。
ある意味、作りものの煌びやか空間だな、とは思いますが。

でも、それを作るのだって簡単じゃないんですよね。
外に顔も中の顔も、その人の顔。

中も外も不思議な空間です、商業施設って。
一種の社会見学みたいなもんですね、これ。