松尾画報

辺境のカンガルーの近況

落ち着かない価格

友人に誘われて京都のとあるバーに行ってきたんですが、

これがまた、なかなかにとんでもない店でした。

 

バーなんですけど、カレーが自慢なんですよね。

普通の日本的なカレーではなく、いろんな具材が乗ったエキゾチックなカレー。

インドというより、東南アジアで食べられそうなビジュアルといいますか。

そのカレーがですね、控えめに言ってね、おいっっしいんですよ、これが。

 

バーですから、ドリンクももちろんこだわりを持って作ってくれます。

しかし、基本、ジントニックかフルーツサワー系しか奨めてきません。

ハーブ、フルーツ、しょうが、胡椒、きのこ、いろんなものを漬け込んだジンボトルが数十本。

そのジンで作るジントニック、控えめに言ってね、おいっっっっしいんです、これ。何コレ。

 

昔はそこそこ普通のバーだったらしいんですが、マスターがカレーが好きすぎて、

カレーを中心にお店を作っていったら、こんな店になったとのこと。

ジンにいろいろ漬け込むことになったのも、カレーに合うお酒を提供するため。

ここってもはや、バーでなくカレー屋さんでは?

 

そしてこの店、異様なくらい安価です。カレーとドリンク3杯で3,000円。

カレー1,500円、ドリンク1,000円×3、で4,500円くらい取っても普通でしょ、このクオリティは。

マスター曰く「カレーなんてもう原価割れ」とのこと。いやもう、逆に次から注文しづらいよ…。

「好きで出してるから別にいいかと思って」とのことでした。うーむ。

 

なんでしょうか、とにかく好きなことして生きてるなぁ、って人でした。

関西のおいしいカレー屋について延々と語っていました。

こちらとしてはものすごくおいしくて安くて、嬉しい限りなんですが。

けどなんというか…、うーん、価格は本当にこれでいいんだろうか…、うーん…。

 

次行ったときはもう数杯多めに飲んで、少しでも売上に貢献してこようと思います。

つぶれなければいいんだけどなぁ、あの素敵な店。うーん…。