松尾画報

辺境のカンガルーの近況

瓶コーラ

夏のうちに夏のことを書いておきましょう。

 

7月の終わり頃に、親戚が遊びに来てたんですね。

連日39度の酷暑が続いていた時期なんですが、

京都に来たからには伏見稲荷が見たい、と言います。

京阪電車に乗って、連れて行きます。

 

最近は観光客にものすごく人気らしく、すごい人です。

数年前では考えられないくらいの人出。

 

夏の伏見稲荷、とっても素敵な観光地なんですが、ひとつ弱点があって。

神社なので、基本ずっと野外なんですよね。

奥の方まで行けば日陰も多いんですが、そこに至るまでもう大行列。

千本稲荷のスタート地点はルミナリエ級の人混みでした。

 

親戚には悪かったですが、ここから先には自分達だけで行ってもらうことに。

こっちは小さな子供を抱っこしてますからね。

上まで行くと引き返すのも大変でしょうから、山の下で待っていることにしました。

会館的な、なんだか昭和の香り漂う食堂に入ります。

 

ここで飲んだ瓶コーラ、間違いなくこの夏一番おいしい飲み物でした。

栓抜きできゅっ、瓶のままごくごくぷはーっ、次は氷グラスに注いでごくごくぷはーっ。

 

クーラーの涼しい風と、風鈴の音。

蕎麦や御膳を食べながらビールを飲み、ほろ酔いで楽しそうな外国人観光客の一団。

どこかの田舎のグルメロケ番組を、音を消して流しているテレビ。

そんなのを眺めながら、ちびちびと残りのコーラを飲んで、のんびり待ちました。

 

なかなか素敵な夏の思い出になりました。

特別なことは何もないですけど、なんだか印象に残る時間でした。