松尾画報

辺境のカンガルーの近況

条件

物件探し奇譚、もうひとつだけ。
私を入れて同居人は4人。
みんな、それぞれに意見があるわけです。

きれいな部屋、広い部屋、トイレの設備、家賃、初期費用、
壁を背にできる席、人の気配が少ない離れ席、階段は3階が限界。
各人の好みのバランスをとりながら、物件を選定していきます。

じゃあ私の要望ってなんだろう、と自分を客観的に見る機会になりました。
私は一体、事務所というものに何を求めているんだろう。
いろいろ考えた結果、たどり着いた結論は、ですね。

「賑やかな街を横切りながら通勤したい」でした。
駅ナカの広告や、最近流行りの服装や、行き交う人々のざわめきや。
都市の季節感や空気感を、日々、感じたいんですよね。

そういうのが好きなのは前から自覚していたんですが、
自分でも驚くくらい、それがない物件には抵抗がありました。
駅から徒歩1分!なんてとんでもない!もっと歩かせろ!

引越前の通勤は、梅田エリア北東寄りの阪急・大阪梅田駅から、
梅田エリア南西寄りの四ツ橋線・西梅田駅近くまで、徒歩13分。
私の好みだったわけです、梅田を横切るこの動線と距離感。

次の物件は、同じ定期で御堂筋線・四ツ橋線が両方使えます。
御堂筋~四ツ橋間は、梅田で歩いてもいいし、本町で歩いてもいい。
2パターンの通勤路を使い分けできるわけです。最高。

「好みの通勤路を得るために働く」とはこれ如何に、という気もしますが。
まぁ、よしとしましょう。きっと毎日楽しいはず。
通勤時間も定期代も増えるけど…、うん、まぁ、よしとしましょう。