松尾画報

辺境のカンガルーの近況

思わぬ難敵

事務所のすぐ近くのビルに、クライアントさんのオフィスが入居しました。

会社案内だのホームページだのを更新しないといけないので、

天気がいい日にビルの外観写真を撮っておいてくれ、と頼まれています。

ビルの管理会社からオフィシャル写真をもらうのは、なんだか手続きが面倒なようで。

 

 

そんなに急ぐものじゃないので、空いた時間にふらっと来て撮っといてよ、と。

まあ6月頭くらいまでにあれば十分だよ、というゆるい感じです。

4月頭に頼まれて、空いた時間にささっと終わらせようと思っていたこの案件。

が、なっっっかなか進展しません。4月中に終わってる予定だったのに。

 

 

まず、ビルが複雑なカットガラスの壁面で、太陽光が不規則乱反射。

いい感じの反射具合が少なく、撮影する時間帯が限られるんです。

ビルの前の道が狭く、電柱や街路樹に遮られ、撮影ポイントも全然融通が利きません。

10~11時の間の数ポイントのみ、それ以外は撮影不可です。

 

 

が、午前中は私もばたばたしてることが多いので、なかなか行けないものです。

今日は行けるかな?という日に限って見事に雨。よくて曇天。

さすがに晴天以外の日に撮るわけにはいきません。

会社の顔となる外観写真が空どんよりってわけには、ねぇ?

 

 

いつもなら青空をちゃちゃっと合成しちゃうんですけど、

なにせそんな特殊な外観のビルですから、ビル自体に空が広々と映り込んじゃいます。

空の合成は難しくないけど、ビルにその映り込みを再現して、パースや色も違和感なく調整して…。

…だめだ、めんどくさすぎる、素直に晴れた日に撮ろう、ってなります。

 

 

ある日は、宅配便のトラックがビル前に3台ほど止まってました。

くそぅ…、そりゃまあ、午前中ですからね。

午前中指定の荷物の宅配とかもあるでしょうしね。

さらにそこに電線工事車両も加わり、結局タイムオーバー。

 

 

よく自然写真家の方とか、ベストな瞬間を待ち続けたりしますよね。

ポイントを定めたら、あとはひたすら根気よくその瞬間を待つという撮影スタイル。

ああいうの、私には絶対無理だと、つくづく思っちゃいました。

なんだよ太陽!このやろー!今日はヤメだ!とか思っちゃいます。短気すぎる…。

 

 

ほんの数枚だけなんですけどねぇ、必要な写真は。

もう、大変だけど合成しちゃおうかな…。