松尾画報

駒汚れなく道険し

大失敗

いやぁ、藤井二冠強い。第92期棋聖戦で渡辺明三冠を第1局、第2局とも圧倒して連勝。早くも初防衛にリーチです。どちらも力戦模様の相掛かり戦、特に第1局は渡辺三冠が先手という事でしっかり準備してきた戦術をぶつけたはずですが、その研究をも上回る指し回しで圧倒。第2局も渡辺三冠に明らかな悪手があった訳でもないのに徐々に差がついて快勝。その棋力もさることながら初めての防衛戦でのこの落ち着き、改めて物凄いお人ですね。このままストレートにいってしまいそうな展開ですが、カド番からの粘りも渡辺三冠の持ち味。まだまだ目が離せません。
そして第4回ABEMAトーナメントはチーム天彦がチーム永瀬に敗れて予選敗退が決まってしまいました。天彦さんファンのうちの息子もガッカリ。そうだねぇ、なかなか調子を掴めずに終わっちゃったねぇ。まあこれからはいろいろな棋士の指し回しを楽しみましょう。

さて、大失敗です。情け無い。

金龍の角の裏、龍馬ですが失敗したのは左の方。どこが失敗か判りますか?
そうです、龍の崩し文字の丸になっている箇所が剥がれてしまって大きな穴になっちゃってます。
黄楊(つげ)という木はしなやかで身が締まっているため櫛に使われるなど強度があるのですが、特に細かい所は丁寧に彫らないと剥がれたり欠けたりしてこんな風になってしまいます。長年使う物なので修復は不可能。完全な失敗作です。

ショック。。下手くそだなぁ。。というか慎重さが足りないなぁ。
しゃーない、これを戒めに残りの木地をもっともっと丁寧に彫るぞ。