松尾画報

辺境のカンガルーの近況

基礎競技

大量のメッセージのやり取り。
日々、これから逃れることはできません。
仕事でも、プライベートでも。

20年くらい前の携帯電話のCMで、
チャットができるのを売りにした製品がありました。
確かau……いや、当時はまだ関西セルラーかも。

横断歩道にいる若い女性2人。
2人の間に入ってきて歩く俳優の浅野忠信さん。
2人が携帯のチャットで会話するというシチュエーション。

「え?マジ?浅野じゃない?」「ヤバくない?マジ浅野だよ」
みたいな内容をチャットしつつ、並んで歩く3人。
浅野忠信を挟んで、浅野忠信についてチャットする2人。

近距離で声を出せなくても意思疎通ができる、というね。
これを見て、私はうえッてなったのを覚えています。
こりゃあ、面倒な機能をつけたもんだな、と。

メッセージなんてめんどくせぇ。電話でいいじゃない。
けど、世間の皆さんはそうでもないようだ。
あぁ、面倒だ。けどやらないことの弊害もわかる。

20年前から億劫だったんですよね、メッセージのやり取り。
でも、メッセージの送受信からは逃れられない。
思えばあの頃よりも、ずっと増えてる気がする。

受けて送ってまた受けてまた送って。
今日もいい感じのところに落とそうと思います。
そういう競技だと思ってます、もはや。