松尾画報

辺境のカンガルーの近況

マントマン以来

夜の京都、疲れ果てた帰宅時のお話。

信号が黄から赤に変わる間際に交差点を渡るバイク。
渡った後、横断歩道前で待っていた私に近づいてきます。

エンジンかかりっぱなしバイクに乗りつつ、
足で地面を蹴り蹴り、よろよろ戻ってきます。

『スミマセーン!ここ何通りデスカー!?』
発音的に中国人かな?50歳前後っぽい恰幅よい女性。

「…え?あ、道ね。〇〇通ですよ。ノース・トゥ・サウス、〇〇通」
「イースト・トゥ・ウェストは〇〇通。どこに行きたいの?」

『えへへ!迷っちゃったのよね!カドノ大路はどっちですかー!?』
「葛野大路はあっち、西だよ。…いや、葛野大路?まじ?」

『アリガトー!」とバイクをグオングオン、走り去る女性。
葛野大路まで2km前後くらい?バイクなら、遠くはないかもだけど。

でも、やや西の端っこ感のある葛野大路に行こうとして、
この辺り、まあまあ市内中心部で道を聞いてるってのが気になる…。

絶対また迷うよな、あの人。止めるヒマもなかった。
迷いにくい大きい道を案内してあげればよかった。

無事に辿り着けてたらいいんですが。
方角だけだもんな、伝えられたの。

なぜいつも、こういう面白そうな人に会う時に限って、
夜遅い&疲れ果てているときなんでしょうか。

いくら疲れていようとも、あの女性のように、
元気たっぷり、しゃきしゃきと話したいものですね。