松尾画報

辺境のカンガルーの近況

イカの話だ

イカの話をもうひとつ。

なんだか最近、海鮮の話ばかりしてますが。

 

何度か書いた気もしますが、私の両親は九州の離島出身。

私が小学生の頃は、長期休みのたびに帰省していました。

帰省を祝して、親戚のおじさんたちが漁に出かけるんです。

漁船で海に出て、イカを釣ってきます。

 

大皿に山盛りのイカの刺身。

朝ごはんでよく食べてたような気がします。

子供の頃の記憶なので曖昧なんですが、

きっと夜釣りに行ったんでしょうね、親戚のおじさんたち。

 

市販のイカとはぜんぜん違ってたような気がします。

洗ってもなんかちょっと、ぬめっとしているというか。

「さっきまで生きてた感」をありありと感じました。

ぼってり肉厚で、すごい噛み応え。

 

味がすごく濃くて個性が強いというか。

大人も子供も、醤油をドバドバかけて食べていました。

醤油ドバドバな味なもんですから、白ご飯もパクパク。

イカとご飯をかき込んで食べる料理、みたいな空気でした。

 

あと、食べ過ぎると必ずお腹を壊します。

小学生の頃の私はイカがあまり好きでなかったので、

毎朝ちょこっとしか食べなかったんですが、

イカ好きの兄貴は、よく腹痛でうずくまっていたのを覚えています。

 

残念ながら昨年に漁船を手放したらしいので、

帰省してももう食べられない幻の味になりましたが。

「イカは(洗練されたものを)ちょっとだけ食べるから美味しい」

身をもって学んだ教訓です。

 

なんにしても、量が多すぎるとありがたみがなくなりますよね。

「北陸カニ三昧ツアー」みたいなのも、個人的にはちょっと苦手です。

一時期、家族で毎年のように行った時期がありましたが。

イカもカニも、一気にたくさん食べるもんじゃないですよねぇ。

 

 

 

なんだか思いつくままにざざっとイカの話しましたが。

書いてたら、妙にイカの刺身が食べたくなってきたな…。

ほんのちょこっとだけでいいですけど。

醤油少なめ、わさび多め、がいいな。