松尾画報

辺境のカンガルーの近況

編集者と喫茶店

前回と同じ編集者さんのお話。

 

名古屋出身だからでしょうか、やたらと喫茶店で休憩したがります。

ちょっとした打ち合わせなんかでも、オフィスではなく必ず喫茶店。

20分の電車の待ち時間にも、コーヒー飲みましょ、と喫茶店。

お洒落カフェは落ち着かないから苦手なんです、と喫茶店。

喫茶店がなければ、やだなぁ、落ち着かないなぁ、と言いながらもスタバで20分。

 

なんだか贅沢だなぁ、って思うわけです。主に金銭的な面で。

二人分で毎回1,000円くらいかかりますからね。

まあ全部会社の経費なので、彼は気にしないのかもしれませんが。

私も毎回、ちゃっかり奢ってもらっちゃってるわけですが。

気にしなくていいんでしょうけど、なんだかもったない気分もあります。

 

彼のこの行動、「ちょっとした時間を買っている」ふうに見えます、私には。

コーヒー飲みたいというより、ひと息つきたいんですよね、きっと。

コーヒーを注文して席についた時点で、ほぼ目的を達しているように思えます。

ぼーっとしたり、手帳に落書きしたり、だらだらおしゃべりしたり。

アイスコーヒーのストローをくるくる回して、氷を溶かして遊んだり。

 

私はもっとせっかちというか、そういう時間の使い方が下手なんですよね。

10~20代の頃はわりと得意だったような気がしますが、

いつの間にやら、何かしてないと落ち着かないような人になっちゃって。

見習おうというか、私に足りないものをもっているなぁ、この編集者さん、と思って見てます。

猫みたいにのびのびと生きてるように見えるんですよね。

 

傘の好みは私と一緒なのになぁ、心の余裕が違うのかなぁ。

そういえば出版社勤めてるときも、喫茶店好きの後輩がいたなぁ。

あいつ、長編原稿の校正のときは、必ず喫茶店にこもってたなぁ

タイプは違うけど、編集者ってやっぱちょっと変わった人が多いなぁ。

なんてことぼーっと考えながら、今日も30分ばかり、編集者の方と喫茶店で過ごしました。

 

ちょっとだけ上手になりました、喫茶店での時間の使い方。