松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

香芝で宝石すくい

前回に続き奈良県の話題です。化石に比べ、奈良は宝石・金属が採れる場所があります。最近週末は天気の悪い日が続いていたので、香芝市内の川で「宝石すくい」に行ってきました。雨の後は比重の重い石が川底にたまりやすいからです。

到着すると、既に二組が川で砂利をすくい、砂金を取る要領で、採取した砂利をお皿に乗せ水中でぐるぐる回し、比重の重い宝石を探しています。尋ねると、どちらもサファイア探しとの事。非常に希少な宝石です。私は見つけやすい赤いガーネットを狙いました。

実は、サファイア、ガーネット共にサイズは1mm程度。採れたガーネットを画像で見るとわかりますが、砂粒サイズです。金銭的な価値はゼロ。でもロマンの塊。

これら宝石は、香芝二上山が千数百万年前に噴火した名残です。ガーネットはかつて金剛砂(こんごうしゃ)と呼ばれ、研磨剤や紙やすりとして使われていました。

 

文:さすらいのコレクター