松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

奈良県の化石

奈良県でも化石は採れるのですか?と、尋ねられる事があるのですが、残念ながら「以前は採取出来ました」と過去形になってしまいます。桜井と榛原の境にある「貝ケ平山」で、その名の通り、アサリやハマグリの様な2枚貝化石が採れました。ところが現在は採取禁止の模様です。

貝ケ平山の化石は約1300万年前の海底の生物です。山から海の化石が採れるのはなんだか不思議ですが、約1000万年の時をかけて、地表が移動し続けている事に気づかされます。

画像は北海道にて採取されたナノナビスという現代のアカガイ(寿司ネタ)の仲間の2枚貝です。白亜紀(1億4500万年前-6600万年前)に栄えた貝で、奈良県の貝化石よりも古いです。

 

文:さすらいのコレクター