松尾画報

まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)

最後の三葉虫

三葉虫は5億2000万年前に出現し、約2億5000年前に絶滅した生き物です。約3億年間もの期間海で繁栄し、硬い殻に覆われていた為、世界中で化石が見つかります。今回の画像は、プロエタスと呼ばれる三葉虫の1種で、アメリカミズーリ州で採取されたものです。最後期の三葉虫で、サイズは2センチにも満たず地味な化石です。

さて、三葉虫はなぜ絶滅したのか?について触れてみます。地球は何度も大きな環境変化が起こりその都度、生物の大量絶滅が起きています。一番有名なのは恐竜絶滅でしょうか。三葉虫は絶滅した約2億5000万年前含め、何度も絶滅の危機を乗り越えてきた生物でしたが、最後の環境変化は、世界規模の火山爆発によるものとされています。
直径2000㎞の溶岩が現在のシベリアを覆い、急激な温暖化が起き、酸性雨が降った事で地上の植物が枯れました。その枯れた植物の土が海に流れ、高栄養がプランクトン増加を促し、海中が酸欠に陥りました。その結果三葉虫を含む海の生物の9割が絶滅したと言われています。

巡り巡って、現代も温暖化が進んでおり、生物の歴史は繰り返されているのかもしれません。

文:さすらいのコレクター