松尾画報

駒汚れなく道険し

師匠からの指導のために

先日行われた将棋Abemaトーナメントのチーム稲葉vsチーム斉藤、壮絶な戦いでした。
それぞれ3人チームで入れ替わり9局行い5勝した方が勝利というルールですが、チーム斎藤は1-4となってから斎藤リーダーが連勝し村山七段も勝利して追い付き、最終戦は都成竜馬七段vs久保利明九段に。序中盤は都成さんが押している様に見えましたが久保さんがうまく差し回し、ついに隙を突いて形勢逆転されましたが残り時間のない中粘りに粘って王手や詰めろをかわし続けました。最後は久保九段に追い詰められて投了となりましたが、解説の方も対戦した久保九段も絶賛する気持ちのこもった名局でした。対局後の都成七段の悔しそうな表情が印象的でしたが、きっと一皮剥けるきっかけになった様な気がします。齋藤慎太郎リーダーの優しいお兄ちゃん的な雰囲気も好きで応援していたので敗退は残念ですが、ぜひ来年もこのメンバーでエントリーして欲しいなと思います。

さて。毎回同じような駒をたくさん彫って山形県天童市の師匠に送ります。基本的に電話でのご指導になるため、どの駒のどの部分が良くてどの部分を改善しなくてはいけないのかそのままでは把握できません。そのためいつも駒にこんなシールを貼ってます。

「◯番のここはもっと太く」「◯番のここはもっと曲線に」といった感じですね。電話だとどうしても細かいニュアンスが掴み切れませんが、奈良に引っ越しする時も私からのお願いで指導を継続して頂いているので、電話の会話の中で出来るだけ詳しく聴く様にしています。
ちなみに先日送った飛車と角行は「将棋駒らしくなって来た」と言って頂けました。感謝。

次は王将。日々精進です。