まつお内科写真部by(さすらいのコレクター)
太古の海はイカだらけ?
最近は化石の解析技術が進み、わざわざ掘り出すのではなく、デジタルデータで分析する話しです。北海道大学が2025年6月にサイエンスという雑誌で発表しました。
同大は、岩石内にある化石をすべて3D形式でデジタル化する技術を開発しました。岩をCTの様な機械でスライス状に輪切り画像処理するようなイメージです。これにより、日本の白亜紀の岩石内にあったイカの「クチバシ」化石1000個を特定しました。通常、イカのクチバシは小さく、もろい為、通常の様な化石発掘は困難なので、今までは異なるアプローチです。
この研究により、大昔からイカは群体で生活し、その数はアンモナイトや魚類よりも多かった、と記述されています。画像データだけで、化石の数だけではなく、その生活もわかってしまうとはすごい技術だな、と驚きのニュースでした。
文:さすらいのコレクター