松尾画報

松尾の独り言

ほんの少しの勇気を持って下さい

松尾です。

 

私はウサギ愛好家ですが、その理由の一つに弱い立場にある動物であるということがあります。

ウサギは被捕食動物(草食動物)であるが故に、病気を隠すという本能があるそうです。

つまり弱っていることに気付かれると餌食になってしまうため、苦しいのに我慢をしてしまうという何とも健気な本能を持っているのです。

ウサギの姿は、進行癌など重大な病気であることにご自身で気づいておられながら、診断を下されることを恐れつつ診察室に入ってこられる患者様とどこか重なって見えます。

ほとんどの患者様は、自覚症状を正確に、時として過剰に伝えて頂けるのですが、脅えながらやってこられる患者様も少なからずおられます。

核心に繋がる自覚症状を口にできなくても、それを見抜き、優しく接しながらも正確な診断をつけるように最大限の努力をしますので、先ずは受診してみて下さい。

そうやって進行癌の診断がつき、術前に化学療法や放射線療法を行い、根治手術により完治できた患者様も多くおられます。

早い方が良いことは言うまでもありません。

どちらかの美容外科のTVコマーシャルでも言っておられますが、ほんの少しの勇気を持って下さい。先ずは受診です。