『心呼吸』by柴犬
ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-
娘に付き合って、映画「ヒプノシスマイク」を観てきました。斬新な世界観と新感覚の映画構成は、未知なる体験でした。
映画のあらすじ・・武力による戦争が根絶され、女性が覇権を握るようになったH歴。男性を完全排除した中王区(ちゅうおうく)と呼ばれる区画で、女性による政治が行われるようになった。そこで定められたH法案により、人を殺傷するすべての武器の製造禁止、及び既存の武器の廃棄が命じられた。しかし、争いは無くならない。争いは武力ではなく、人の精神に干渉する「ヒプノシスマイク」にとって代わった。このマイクを通したリリックは、人の交感神経・副交感神経等に作用し、様々な状態にする力を持つ。兵器ではなく言葉が力を持つことになった、この女尊男卑の世界で、今、男たちの威信をかけたテリトリーラップバトルが始まる。
この映画は、日本初の観客参加型映画で、スクリーン上で繰り広げられるラップバトルの勝敗は、映画館内の観客の投票によって決まります。投票はスマホアプリを通じてリアルタイムで行われ、投票数が多かった選択肢に沿ってストーリーが進行、全48通りの物語ルートがあります。豪華声優陣に、Creepy Nutsからの楽曲提供もあったりで、2025年2月21日の公開から今現在で、興行収入は15億円を突破しているそうです。映画館はライブ会場と化し、オフィシャルのリングライトを付けて、推しのチームを観客が応援します。
私が中学生の頃、映画が好きで、よくTSUTAYAにレンタルしに通いました。新作映画の競争率は高くて、中々レンタル出来なかったり、過去作はパッケージのあらすじを読んで、これ面白いかも?と吟味して借りていました。あれから時は流れて・・映画館で上映されている作品は数ヶ月もすれば、サブスクで気軽に観れるようになり、その作品が好きなあなたにはこの作品がおススメですよ!とAIが好みに合いそうな映画をリストアップしてくれる世の中になりました。映画館で映画を観る価値が薄れてしまったな、と感じていました。こんな観客参加型映画はそんな現状を打破する一手かも知れません。