松尾画報

辺境のカンガルーの近況

さて、AIの話の続きでもしましょうか。
AI、やはり否定的な意見もよく聞かれますよね。

怖い、信用できない。えぇ、よく分かります。
インターネット出たてのときも、みんな言ってましたね。

よく怖がられてるのが「AIに仕事奪われる」ですね。
そりゃまあ恐れはあるし、すでにそうなりつつある分野も。

産業革命の頃は機械が似たような感じだったようで。
職人の反対運動で工場を破壊したり、不買運動したりも。

とはいえ、そんな何世紀も前の話に限らず、
私が働き出した21世紀初頭でも、職人さんは大変そうでした。

印刷の世界で言えば、写真の修復職人とかいたんですよね。
拡大鏡やピンセットや細い筆でドットを修復する職人さん。

今は(というか当時でも)Photoshopでやってるような作業。
それすら今はある程度AIとか自動化機能つかうけど。

もちろん、手工業がなくなるのがいいってわけではなく。
ほんの一部だけど今も現役で、本当に素晴らしい技術ばかり。

でもやっぱ着るじゃないですか、工業産の衣類。
だからやっぱ使うじゃないですか、AIを活用した時短作業。

喧嘩せずにお互いの得意分野をやりつつ認めあい…。
というのは、ま、やっぱ理想論なのかなぁ。

あの写真修復職人さんも、キャリア晩年はPhotoshop使ったんじゃない?
個人的にはそう思ってます。良いものを認める器を持った人だったし。

仕事って何?価値って何?私って何?
そういうの考えられるのは、私たちの特権かもですけどね。