辺境のカンガルーの近況
人情
まっだまだあります、引越し関連の話題。
ある日、旧オフィスから新オフィスに椅子を運びました。
PCチェアというんでしょうか、これは。
背もたれが長く、後頭部まで支えてくれる椅子。
車で運ぶのが楽に決まってるんですけど、借りるの面倒。
ひと駅とはいえ、メトロに乗せて行くなんて無理無理…。
やっぱタクシーだよな、これは。
しかし、電話で問い合わせるも、どこも苦い返事ばかり。
トヨタのJPN TAXIなら乗りそうだけど…。
ま、ややこしい問い合わせは断るのが無難だよな。
メトロひと駅分くらい行けるだろと担いで運び始めるも、
10分経たずに汗だっくだく。意外とキツい…。
頑張ればいけると思うけど、肩とか腰を痛めそう。
どうしよ…と思って、とりあえず休憩することに。
なんせ、椅子には座り放題、休憩し放題ですからね。
しゃーない、近くのタイムズまで行って、車借りるか…。
そしたら、止まっているタクシーの運転手と目があいました。
あ、あのぅ…もしかしてこの椅子、乗ったりします…?
運転手のおじさん、にっこり。いや、にやり、か。
「兄ちゃん!困ってんのけ!おっしゃ何がなんでも乗せたろ!」
そう言って、後部座席に椅子をねじ込むおじさん。
足部分、ほぼ浮いてない?みたいな状態で走ってくれました。
運べたのも嬉しかったけど、おじさんの心づかいが嬉しかった。
けどさ…運ぶの、トランクの方がよかったんじゃない?
トランク開いたまま、荷物を紐で固定して走ってるのよく見るけど。
…と、いうのは内緒です。おじさん、ありがとう。
あと、私のことを「兄ちゃん」と呼んでくれて、ありがとう。
私は思いっきり「おじさん」って書いてるけど…ありがとう。