松尾画報

お薬と病気について

第3回 降圧剤の種類と特徴について

病院、医院を受診される方はお薬を飲まれている方が多いと思いますがその中でも血圧のお薬を飲んでいる方は多いのではないでしょうか?

今回は血圧の薬についてお話させていただきます。

降圧剤にはカルシウム拮抗薬・ARB(アンジオテンシンⅡ阻害薬)・ACE阻害薬・β遮断薬・α遮断薬・αβ遮断薬・利尿薬・合剤などがあります。

その中でまつお内科でもよく処方されているカルシウム拮抗薬・ARB・ACE阻害薬・合剤について特徴や薬品名をお話していきます。

 

☆カルシウム拮抗薬☆

血管壁内の筋肉(血管平滑筋)の収縮を抑え血管を広げることで血圧を下げます。まつお内科でよく処方されている薬はアムロジン・ノルバスク・カルブロック・コニール・カルスロットなどです。

☆ARB・ACE阻害薬☆

レニン‐アンジオテンシンという血圧や体液のバランスを保持するための重要な働きに関係した降圧薬です。まつお内科ではARBではオルメテック・ニューロタン・ミカルディス、ACE阻害薬ではレニベース・タナトリルなどがよく処方されています。

☆合剤☆

複数の薬効成分を1つの薬の中に配合した医薬品のことで服用する薬の数を減らすことができるというメリットがあります。

配合剤が処方されることで今まで2種類の血圧の薬を飲んでいたけど配合剤に変わって1種類になって飲みやすくなったと皆さんよくおっしゃられています。組み合わされる成分は効果の似た者同士のこともあれば異なる場合もあります。まつお内科ではレザルタス配合錠(ARBとカルシウム拮抗薬)・カデュエット配合錠(カルシウム拮抗薬とコレステロールを下げる薬)・アイミクス配合錠(ARBとカルシウム拮抗薬)・ミカムロ配合錠(ARBとカルシウム拮抗薬)・エックスフォージ配合錠(ARBとカルシウム拮抗薬)・エカード配合錠(ARBと利尿薬)などが処方されています。エカード配合錠に含まれる利尿薬も尿の出をよくすることで血液中の過剰な水分を減らし血圧を下げる働きがあります。

 

 

次回は糖尿病のお薬についてお話したいと思います。