松尾画報

辺境のカンガルーの近況

無駄だとは思わないけど

学生時代、仲の良かった先輩とよく散歩をしました。

今となってはなぜかはよく分かりませんけど、散歩は大抵深夜でした。

たぶん夕方まで寝てて、夜眠れなくてヒマとかそんな感じだったんでしょうね。

 

地図の外れにぽつんとある神社、いつも見ている山の裏側、雑誌で見かけた心霊スポット。

一応そんな場所を目的地にして、仕入れてきた怪談を話して気分を盛り上げながら向かうわけですが。

まあ大抵は近くまで行って「よし、怖すぎる。今日は帰ろう」ってなるわけです。

 

帰りは、怪談以外の話をしながら、ものすごく遠回りをして帰ります。

私も先輩も音楽サークルでしたので、主に音楽の話をしながら。

それに飽きたらお互いの地元の話や、中学・高校生時代の話とか、どうでもいいこと話して。

 

まあ、たいした意味もないただの思い出話なんですが。

そういう遊び?のようなもので学生時代は時間をつぶしていたわけです。

いい思い出とも言えますし、なんかもっと他に有意義なことできたやろ、とも思います。

 

話を2017年に戻しまして、先日、仲間内で居酒屋でうだうだと飲んでおりました。

仕事やら家庭やらお金の話やらを一通りして、

それに飽きたら、実行しないだろう旅行の話や昔話なんかの、どうでもいい話。

 

ふと、気づいちゃったんですよね。

話している内容こそ若干違うものの、学生時代の散歩と大して変わらないことに。

なんかもっと他に有意義なことできるやろ、と思いますねぇ。

 

「学生時代みたいなアホなことなんてもうできないな、そんな時間も元気もないわ」

なんて言っちゃいがちですが、なんのことはない、今でも大して変わらないわけですね。

いいことなのか悪いことなのか、いまいちよく分かりませんが。

 

まあ、そう言ってるくらいでちょうどいいかもしれませんね。

ぼちぼち頑張ろうと思います、まあ、ぼちぼちと。

あ、でも、居酒屋でくだ巻いてるよりは、散歩の方が健康的ですね…。