松尾画報

平凡な毎日が一番幸せ☆

小さな命

土曜日の夕方、娘が「ベランダに鳥の赤ちゃんがいる!!」と叫びました。

 

見に行くと、産まれたばかり?のヒナが!

 

まだちゃんと立つこともできず、風が吹くとコテンと顔から倒れてしまうほど危なっかしい感じでした。

 

きっと巣から落ちたんだと思い、辺りを探しましたがベランダのどこを探しても巣はなく。。。

 

私がベランダで巣を探している時、洗濯竿に鳥が来ました。

 

きっと親鳥でしょう。

 

ビックリして私の方が慌てて部屋に入りました。

 

カーテンを閉めて様子を見ていると、親鳥が行ったり来たりしています。

 

親鳥が来るとヒナはピーピーとひし形に大きく口を開けて鳴いています。

 

そのうち、親鳥は何かくわえてきました、きっとご飯でしょう。

 

くちばしからは、コオロギのような細長い足が見えて、私は驚いてしまいましたが(@o@)

 

警戒しているからか、うまくヒナの所まで近づけないのです。

 

夜からは、大雨の予報。

 

主人がタオルにのせて軒下に移動させました。

その後は親鳥に任せて、そっとしておきました。

 

翌朝、ヒナはぐったりとしてもう立つこともできていませんでした。

 

親鳥は、すごく離れたところから見ています。

もう近づいても来ませんでした。

 

ヒナは、息をするのがやっとのようにも見えました。

 

育てようか、でも野鳥に手を出してはいけないとも聞くし。

 

でも、このままではカラスに食べられてしまうのではないかと思い、動物病院へ電話をしました。

 

「近くに巣もなく、親鳥も近くに来なくなっているのであれば、診察させていただきます」と。

 

日曜日でしたが、診察されていているということで、すぐに連れていきました。

 

『野鳥を保護した時の問診票』というものがありました。記入し、診察を受けました。

 

選択肢は二つ。

 

ご自宅で育てていただき、大きくなったら自然界に帰してあげる

 

こちら(動物病院)で引き取らせていただき、大きく育ったら自然界に帰す。ただ、成長途中で、もしかしたら死んでしまうかもしれないことも分かっていただきたい、と。

 

我が家では鳥を飼うことは出来ないと判断し、動物病院の先生に託すことに決めました。

 

ひよどりという種類の鳥だそうです。

 

親鳥は自力で巣に戻すことはできないので、あのまま放っておいたらやはりカラスの餌食になるとのことでした。

 

ただ、親鳥と引き離してしまったことをすごく申し訳なく思いました。

 

主人は面倒を見たかったようですが、引き取ったとしても自分は仕事でほとんど家にはいないので、お世話は私や子供たちになるということで、諦めていただきました。

 

この目で見ることはできませんが、いつか大空に羽ばたいて行く日が来ることを祈るばかりです。