松尾画報

辺境のカンガルーの近況

好き勝手話すだけ

珍しいというほどでもないんですが、

そう頻繁にあるというわけでもない依頼がありまして。

「新しい事業やるから相談に乗って」という類のものです。

 

 

こう書くとなんだかすごそうに聞こえるかもしれませんが、

なんのことはない雑談を交わして(ときにはご飯をおごってもらいながら…)、

「こういう見解もある」ということを、先方が確認するだけですね。

私の意見が100%だと思ってはいないわけです。

実際、思われても困ります、私、コンサルなんて出来ないですぜ。

 

 

なぜその相手が私なのかとなると「広告業の人だから」に尽きます。

それほど珍しい職種や業界ではないですが、いるとこにはいて、いないとこにはいない。

正直なところ、こういう場は私の大好物なわけです。

自由気ままに意見していいわけですから、そりゃ楽しいに決まってますよね。

せっかくですから、いろいろ考えて準備してから望みます。

 

 

お客さんどれくらい見込めるの? 準備の期間と予算は? 先駆者いる? 追随される?

告知はどうすんの? うまくいったら次の動きは? ダメなら撤退? いつをリミットにする?

 

 

個人的な好奇心をぶつけまくります。

当然のごとく、イラッとされることもありますが、

出来る限り有意義な会合にしたいですからね、こちらとしても。

遠慮したって実りないただの飲み会になっちゃうわけですから。

言われたくないイタいとこ敢えて突いていくわけです。許せ、友人よ。

 

 

友人。そう、友人からの依頼であることが多いんですよね、これ。

しっかりしたコンサルみたいなものは、後々その道のプロに頼むとして、

まあとりあえずハシモトの意見でも聞いてみるか、あいつそのへん詳しいかもしれんし。

とりあえずビール飲ましときゃ饒舌になるやろ。鳥貴族のクーポンもあるし。

てなもんです。気楽。お互い気楽。

 

 

こういう気楽な感じを今まで割と楽しんできたんですが、

元同僚とか、いつもの飲み友達とか、わりと対等というか、

気兼ねない友人関係が多かったんですよね、こういうの。

ただ最近、大学とか昔の勤め先の後輩とかで、こういう相談がちらほら増えてきまして。

今までとは少し毛色が違ってきた感じがあるんです。

 

 

そりゃあもう、後輩といえどもいい齢ですからね、責任ある立場の人もいますよね。

そして何歳になろうと先輩は先輩なわけですから、こんな私をちゃんと立ててくれるわけです。

でも私は、重箱の隅をつつくような質問攻めでイラッとさせちゃうわけです。

「ハシモ先輩に相談したけど、全く役に立たんかったわ、あー、腹たつ」ってのはツラいなぁ…。

いや、相手も大人ですから、十分わかってると思いますけどね、そのへんは。

 

 

「先に言っとくけど、俺の話、役に立たん上にイラっとさせるぜ。そのつもりでヨロシク」

と、乾杯前にこれでもかってくらい釘を刺して、臨もうと思います。