松尾画報

辺境のカンガルーの近況

声かけの視点

先日、パパ友とこんなことを話しました。

小さい子どもを連れて歩いているとよく声をかけられるんですが、

そのときのシチュエーションについて。

 

 

一番よく声をかけてくるのは、60歳以上の女性の方です。

子育て経験ありの方が多いでしょうから、もうたまらないんでしょう。

話しかけさせて!できれば抱っこさせて!みたいなオーラをお持ちです、皆さん。

気持ちはよくよく分かります。私だって、他の子ども見てそう思います。

子どもが一人立ちした世代の方でしょうしね、なおさらでしょう。

 

 

この場合、声かけのセリフで圧倒的に多いのは「あら、かわいいね~」です。

「あら、どこいくの~」「あら、お嬢ちゃん今いくつ~」とかは少なめ。

いつからか、知らない人に声をかけるのが憚られる風潮になりましたから、

そのあたりは探り探り話しかけてこられます、皆さん。

なんというか、マナーを守って話しかけてくる感じです。

 

 

「かわいいね~」は絶妙な距離感のある、使いやすいワードだと思うんです。

褒め言葉ですし、「どこ行くの~」みたいに踏み込んでいく感じもない。

あまりいい感触がなかったら、それ以上話しかけないようにしても不自然じゃないですし。

「今いくつ~」」みたいに必ず返答を必要とする言葉でもないです。

笑顔だけでもコミュニケーションが成り立つ、こちらにも選択肢を残した声かけです。

 

 

声かける方もいろいろ気使ってるんだろうねぇ、世知辛い世の中だねぇ、

という話になりました。少し寂しい話ではありますけど。

誰が悪いとかではなく、そういう世の中になっちゃってますもんね、現在は。

私が子供の頃でも、少しそんな風潮があったと記憶しています。

今では「最初は探り探りスタイル」が無意識のうちに浸透してるんじゃないかなぁ。

 

 

「お出かけですか~、レレレのレ~」

なんて気軽な時代じゃないのかもですね。

まあ、あればフィクションの世界の声かけではありますけど、

時代に合わせて、そういう日々のディテールも少しずつ変化していきます。

どうでもいいことかもしれませんが、興味深いことでもありますよねぇ。

 

時代の流れといえば、レレレのおじさんの箒も屋外用ルンバに変わっちゃうのかな、そのうち。

おじさん、すっごい手持ち無沙汰。

退屈ですね〜、レレレのレ~。